ご挨拶
第50 回全国デイ・ケア研究大会 2025 in 川越
大会長 岡野 英樹
このたび、第50 回全国デイ・ケア研究大会を、2025 年6 月27 日(金)・28 日(土)の2 日間にわたり、川越の地で開催することになりました。
私たちを取り巻く背景として、85 歳以上の割合の急増により医療や介護を必要とする人が増えているだけでなく、介護期間の長期化や高齢単身世帯あるいは老々介護の増加、地域の支え合いが難しくなるなど、ここ数年でさまざまな課題に直面しています。こういった複合的なニーズに応えるために関係機関が協働することに期待が寄せられ、要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアのネットワークが重要になってきました。
これまで全国デイ・ケア協会が掲げてきたデイ・ケア4つの柱(医学的管理、心身・生活活動の維持・向上、社会活動の維持・向上、介護者等家族支援)は、普遍的な機能でありながらも地域や社会情勢の変化にあわせてより深化したことで、今や地域に欠かすことのできないサービスとなり、介護報酬においても改定ごとに要件が強化されるなど、ますます期待も膨らんでいるのは間違いありません。
そこで第50 回の記念大会となる本大会は、テーマを『JUST KEEP GOING! next 50th(前進あるのみ!)』として、本協会の成り立ちから古きを尋ね、これから一層期待されるデイ・ケアを多角的に検証することで新しきを知り、地域共生社会の中でデイ・ケアが大きく前進するための方策を皆さんと共有したいと思います。
会場となる川越市は、1922(大正11)年に埼玉県で初めて市制がしかれ、2022 年に市制100周年を迎えた県下随一の城下町です。古くからサツマイモをはじめとする特産品開発が盛んで、河川を利用し江戸を含む近郊への物資の供給地として「江戸の台所」と呼ばれ、豪商も多く、民間銀行や商工会議所、医師会設立なども川越市が県内初であると言われています。また県内で初めて「電灯」が燈った先進的な街でもあります。今や観光地としても名高い川越で歴史情緒あふれる街並みを堪能しながら、本大会会場に足を運んでいただければ幸いです。
小江戸 川越でお待ちしております。